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人を動かす

たしか猪口邦子さんが村上龍との対談で言っていたんだか、それがたとえ国連などの「国家の利害」なんかを軸に決定が為されていくかのように思われるような舞台であっても、結局、その場にいる一人ひとりの一票の行方を決めるのは、一対一の人間同士の関係なのだ、と。

ひるがえって、人の小さな集合体である「会社組織」などを見てみても、たしかにそのとおりだ、と思う。

特に、百戦錬磨の長老でも役職者でもましてや男性でもない人間が、自分が手を下すのでなくひとを動かして結果を出さなければいけない立場のとき、相手から見て単純に個人としての「好ききらい」の線に引っかかるかどうかというのは、ほかの要素とのウェイトの兼ね合いから言っても、結構、だいじ。

昔はこの点を完璧に無視して生きていたけど、後発のわりには最近そのあたりを身につけてきたなぁ。と自分で感心する。
なんでも学ぶのに遅すぎる時期はないのだ。

ま、そうは言ってもどうしてもラインの外側に落ちる相手もいる。
その場合は、しゃあないし、全体で見ればそこを拾えないのはそうたいしたことではない。
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ボキャブラリ

『オシムの言葉』の、全然オシムの言葉じゃないところでふと思ったことについて。

本の中で、オシムの発言を指して「諧謔味」があると言っていたところがあったのだけど(ちなみに記者会見で選手のミスについて質問を受け、「誰にでもミスをすることはある。あなたもあるでしょう。私もある。しかし最もミスが多い人間は・・・通訳者だ!」と、通訳に訳させて受けを取った、というエピソードにて。※ちなみに同じ通訳者と長く仕事してて人間関係うまくいってるとだいたいその手のことは言う。いかに通訳者が自分が聞いた段階で流れを止めてしまわずに聴衆が笑えるタイミングで訳を出せるかがミソ。余談)、そこで思ったのが「そういえば『諧謔味』って言葉は、自分の中でアクティブじゃないなあ。」と。

「アクティブ」とは、聞いて意味が分かるだけでなく、自分が能動的に普段使える頭の引き出しに入っているかということです。

人に、私はビッグワードを使う、と言われたことがある。
漢字でしゃべることが多いんだそうな。
自分としてはビッグワードなつもりはなく、言わんとする内容をより良く表した言葉を使っているだけなんだけどね。
でも「漢字でしゃべる」と、多くの意味やより複合的な内容をコンパクトに表現することが出来るのは、そうかも。英語でのそれこそいわゆるビッグワードと同じ機能だよね。exponentialという言葉があれば、「あの、こう徐々に上げてきて、そっからこう加速度的にたったったったたたたーと増える感じの」などという代わりに一言で済むものね。(その道の人には指数関数的で通じるんでしょうが。)
英語には、日本語だと一語になっていない概念を一言で表現できる単語があるなあ、と思うことが何度かあったんだけど(extrapolateとかcontingencyとか)、日本語でそれに当たるものは漢字の言葉なんだな。もちろん語彙が発達してきた分野が異なるから、漢字の言葉なら英語のビッグワードを全てカバーできるかっていうと、そういう話ではないけども。

語彙が豊かなほうが抽象的な思考能力が上がる、という話がある。
そりゃそうだよね。九九が出来ると計算速いみたいなことだよね。

口頭でアクティブな漢字の言葉が豊かになるといい。
(まずは「諧謔」で例文を3つ作成せよ)

巨大イカ襲来

もう一年以上前から出ていたみたいですが、私は今日初めて『フューチャーイズワイルド』という本を手にしました。幕張メッセの大恐竜博のおみやげ売り場で。(図解版のほう)
人類滅亡後の生命世界について、帯に「魚が空を飛び、イカが大地をのし歩く!」と書いてあるのにぐっとハートを掴まれたので購入。息子との間でスーパーサウルスが消し飛ぶほどのにわかブームです。
人類が絶滅した未来にはどんな生き物が栄えているのか、というのを、500万年後、1億年後、2億年後というタイムスパンの中、科学的な研究に基づき、鮮やかなグラフィックを駆使して、研究者のおっさんが勝手に想像して作った本。
科学的な根拠はあるとか書いてありながら、見るからに「この生き物がこう進化したらきっと面白い!」とそればかりを考えて作ったのが明らかでとても良い。じゃなきゃイカが大地をのし歩くか!他のアリの背中に乗せてもらわないと移動できない働きアリってどんなんや!クモがメタリックで超クール。
原題は『The Wild World of The Future』ということで、「未来の野生の世界」って、普通だよ!


現在、木村元彦『オシムの言葉』を読み始めています。
まだ30ページ強ぐらいだけど、含蓄が深い言葉が多く、すでに赤線だらけ。
自分の頭で考えさせる、
自分の頭で考えさせるための訓練を積ませる。
基本になる力をつけさせる。
基本になる力がついたことによりアウトプットが改善、それにより自信をつけさせる。
「本当に強いチームというのは夢を見るのではなく、できることをやるものだ」
「忘れないで欲しいのは、休みから学ぶものはないという点」
「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか?要は準備が足らないのです」
「相手はナンバーワンのチーム。だから、そこに負けても恥ずかしいことではない。まずは自分たちのサッカーを思い切ってやろう。負けてもいいから」

例によって読む本がたまってます。せめて週末3日欲しい。

タナボタ観てきました。

タナボタ企画の舞台『Nothing But Musicals GORGEOUS』を観てきました。
看板に偽り無くゴージャスな舞台だった。

特に二幕冒頭の「Big Spender」には、正しく度肝を抜かれた。
元々、『Chicago』で知られるボブ・フォッシー作品ならではの、ぴったりした黒の衣裳を纏った夜の女性達が金回りのいい男性客を捕まえるべく挑発し誘惑しバーダンスを繰り広げるセクシーなナンバーで、よくショウ形式の舞台では取り上げられている曲なのだけれども、今回幕が上がったら、なんと男性出演者による花魁の世界。

先月、シルビア・グラブさんが同年代のミュージカル女優3人で組んでいるユニットgravityのライブでBig Spenderを演った際に、「今度タナボタでもこの曲やるんだよねー」と発言していた記憶があったので、今回タナボタのパンフでこの曲名を見たとき、てっきり女性出演者で普通に黒の衣裳でセクシーにやるのかとばかり思い込んでいた、というのも手伝って。

幕が上がると、目にも鮮やかな水色・黄緑・紫の着物と豪奢な鬘で花魁の扮装をした大迫力の男性陣、バーならぬ朱の欄干、背景には色とりどりの和の格子、これで前奏の「ジャッジャージャジャッジャージャッ!」てやられた日には。「・・・そう来るか!!!!」と、しばし愕然、呆然。

「感動」とは「期待(予期)」とのギャップから生まれるものだということを、あらためて体感しました。

エンタテイメントもある程度は予定調和の世界だから、ここまで予想だにし得ない展開にアッと驚かされることなんてまずめったにないけども。今回は見事にやられた。誰のアイデアだったんだろう。真剣に最高の結果を出すことばかり考えてる人らのやる仕事は、ホントにあなどれんわ。

アナロジー

以前の仕事(通訳)から足を洗ってから はや7ヶ月が経ちます。
同じ職場内で実務に転じて、責任あるポジションを任せていただき、この7ヶ月間アグレッシブに仕事に励み、それなりの評価もいただいてきました。


その前の私の仕事は知っていて、この7ヶ月間はあまり仕事でご一緒しなかった方などの中には(した人にもいるけど)、ふいに前触れも依頼も無く、私を通訳として使おうとする人もいます。
(ごめんちょっといい、とかもいわずに、話しかけたい外国人の近くにいる私に向かっていきなり外国人宛ての発言を始める)

別に周りに誰も通訳がいなくて緊急でホントに英語できなくて困っている人がいても一切通訳は致しません、というのではさらさらないけど、ドーデモいい世間話に私を使おうとする人には意図的にやな顔するようにしてます。教育の意味で。


たとえて言えばきっと、元グラビアアイドルで、頑張ってシリアスな女優に転身して、依頼された仕事ではきちんとした演技して、その仕事を見てくれた人々には女優としてそれなりの評価を受け始めているのに、その間の出演作を見ていないプロデューサーなどはグラビアアイドル時代のイメージで体メインの仕事持ってきたりとか、そーいう感じでしょうか。
(仕事自体のアナロジーではなくて、シチュエーションとしてね。なお、通訳は通訳でリスペクタブルな職業だと私は思っています(いや、きっとグラビアアイドルもれっきとした職業なんだろう)。必ずしもリスペクタブルな仕事振りやプロ意識を見せてくれる人ばかりではありませんが、そんなこたぁどこの世界でも何をやっていても同じことだ。)
プロフィール

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現在の座右の銘
It's not about winning the moment.  It's about winning the day.

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