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『ペテン師と詐欺師』

昨日のマチネで、鹿賀丈史&市村正親のミュージカル『ペテン師と詐欺師』を観てきました。

平日はどんなに朝が早くとも仕事が現場系でも一切手を抜かないメイクをしている反動で休みの日はダラダラした格好で過ごしていることが多いのですが、今日の芝居は舞台はリヴィエラ、男女の恋の綾と駆け引き・・・てなかんじであることは何となく脳裏に入っていたので、じゃあちゃんとそれなりの格好をして行こう!と思い立ったのが家を出る15分前だったので、そこからきちんと化粧して準備して出かけたら開演に遅れた。本末転倒だ!!入ったらまだ最初のナンバーっぽかったからまだよかったけど。周りの席の人ホントすんません。

で、『ペテン師と詐欺師』ですが

いやあ、よかった、よかった。
鹿賀丈史と市村正親というのは、本当に存在感のある舞台役者なんだね。二人がいれば安心して楽しんで観られる。いれば、というだけではなく話の展開も素直に騙されて驚かされてよかったし、音楽も全般的に好き、たまに飛び抜けてもの凄く良いナンバーがあったりして、アンサンブルのレベルも非常に高く、総合的に「たかがコメディミュージカル」の舞台なのに相当の満足度だった。でも、やっぱり主演二人の存在感が大きい。

それを自分の感想として強調するのはなぜかというと、私はこれまで鹿賀丈史を特にいいと思ってなかったから。今回特にイイ!!と思った、というわけではないのだけど、今まで「歌い方が自己陶酔的でヘン、ちっともうまくないのにうまいかのように周りに扱われて自分もそー思ってる、サイテー」てなイメージから始まって、『ジキル&ハイド』でも「みんな鹿賀鹿賀ってそんな凄いか?この舞台で誰がスゲエって間違いなくマルシアだよ」とか思ってたのですが、今回はべつに歌い方が直っていたわけでもなんでもないのだけど、舞台全体の中にうまいこと鹿賀丈史がはまっていて、彼のいいところがいいところとして活かされる、幸せな舞台になっていたと思う。

市村正親は前から好きなのだけど、鹿賀丈史との相性もとてもよく、二人がお互いのいいところを引き立てあっていた。役柄の年齢設定と市村正親の実年齢があまりに違いすぎる、という評も多いみたいだけど、いいのいいの!そんなこと気にしちゃダメなの!だってこの二人のコンビ以外で一体いまの日本のミュージカル俳優のどこの誰がやれば年齢も役柄どおりで鹿賀&市村のレベルの舞台が作れるというの?この芝居はこのキャラクターをいまの瞬間に演じさせるなら、鹿賀&市村で演るのがベストの選択だし、観客はこの二人の競演をこそ観に来るのだから、実年齢どーのなんて小さい、小さい!特に市村さんの場合、キャラクターや動きが若いから、そう思ってみればそう見えるしな。ハムレットのときは青年に見えたし。(例の篠原涼子と共演したときだ。あの舞台良かったなあ。)
そしてこれは今回初めて気づいたのだけど、市村さんっていい声を出そうとすればいい声持ってんだなあ!ビックリした。普段の声も味があって好きだけど、普通にいい声で張っている箇所が今回いくつかあった。クリスティーンの部屋でのデュエットとか。(あれは素晴らしい曲だったわ。大好き。)
ファントムネタやリチャードIII世ネタなど、ファンを喜ばせるのも忘れないのが市村さんでした。

奥菜恵は歌唱がいろんな感想ブログでケチョンケチョンに言われているようですが、今日のマチネは彼女の歌でひっかかって芝居に集中できない、みたいなことは全然なかったよ。高音とか、低音とか、長音とかはやはり課題はあるけど、中声域は魅力すらある声でした。この役どころであれば、観客にキャラクターへの「先入観」を持ってみてもらうことも非常に大事だろうと思うので、このキャスティングは成功なんじゃないかなあ。

上にも書いたけど、日本のミュージカル界のアンサンブルのレベルの向上にはホンット目を見張るものがあるよね。私がミュージカルを本格的に観始めたのが1992年だからかれこれ14、5年前ですが、当時は主役級はともかく後ろは惨憺たる有様だったものなあ。(時には主役級すら。)今日なんてコーラスは美しく迫力あるし、ダンスも素敵だし、いやーよかった、よかった。

アンサンブルのレベルがあれだけ高くなったのだから、役名つきの役を演る人びとも、唸らせてくれるぐらいのミュージカル役者がもう少し数多く出てきてくれてもいいかなと思う。愛華みれとかね・・・宝塚は一っ度も観たことないのに「きっと宝塚出身は実力が高いはず」という思い込みがなかなか無くならないのですが、その分宝塚出身者には失望させられることが多いのです・・・。いや、そこまでいうほどひどかったわけじゃないのだが。役の雰囲気とかは良かったのよ。歌がなあ。

日本語訳詞も韻を踏んで訳されているのが、この舞台によく合っていて小気味よかった。(具体的に憶えてないのだけど、市村さんのところとか、オクラホマの歌の冒頭らへんとか・・・)
しかし鹿賀丈史も市村正親も、言葉数が多くてテンポはやめの歌だと何を言っているのかさっぱり分からないわ。初心を忘れないで精進してください。
セリフ部分の訳は、原文の英語が透けてみえるような印象を受けたところが多かったな。ヒドくはなかったけど。(昔観た『カンパニー』とかみたいには)

しかし、そっかー・・・ミュージカル観に行くのってひょっとして相当ひさしぶりか?最近は行ったとしてもライブとかレビュー系だったものな。まさかと思ったが、うわー、去年12月の『ジキル&ハイド』以来だ。うわー。(でも考えてみればそうだよな、今年の仕事のスケジュールを思えば。)ちなみにその前は去年11月の『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』。
ちなみに今年はこのあとは、11月に来日『Rent』の予定が入っている。あと今日、来年4月の『ジキル&ハイド』を予約してきた。「鹿賀丈史ファイナル!」って書き方をしてるということは、主演差し替えで再演はありうるってことだな。これでジキル/ハイドを演る役者の幅が広がるなら、それはとてもウェルカムなことだ。アンソニー・ワーロウみたいな日本人役者、出てこないかな。

そしてそして、今日もらったチラシで存在に気づいたので、蜷川版『天保十二年のシェイクスピア』のDVDを注文したよ!あれは観劇人生で最も見逃してはならない舞台のひとつだったはずなのだけど、時期的にどうしても観に行くことが出来なかった。断腸の思いで見逃した舞台だった。それがDVDになってるとは。普段はI don't believe in 舞台のDVD、と思っていたけど、今回ばかりは一体なんて便利な世の中になったものかと思ったよ。実際に生で舞台を観に行く代替物には絶対になり得ないけど、全く観られないよりは数十倍いい。
ついでに予告映像が気に入ったので『吉原御免状』のDVDも一緒に注文してみた。(自分の中で花魁が静かなブーム。)
新感線版の『天保十二年のシェイクスピア』は、迷ったけど今回は注文見送り。舞台を観たときはとても良かったけど、DVDでまで欲しいかどうか。蜷川版が届いてみて、頭をガンと殴られたような衝撃がなければ、新感線版も買っていいかもしれない。今はもしあまりに差がありすぎたときがこわくて、買えない。

ひさしぶりにミュージカルに触れて、最近棚上げしていた自分にとっては大事なこと(ありていに言えば、趣味)をいろいろ思い出しました。
ボケたり記憶喪失になったりした人が思い出の品を目にして記憶が甦るみたいなんと同じ仕組みだろう、きっと。
よかった、よかった。
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また本を買ってしまった。

読まない本を買う趣味は無いので、買う(amazonで注文する)ときは完全に読むつもりで買っているんだよね。

最近はどうもドッシリ読むものとさくさく読むものを交互に読んでいるかもしれない。
先日わりとすぐに読了したのは竹内薫『99.9%は仮説』、その前読んでいたのは『外資系トップの仕事力』、その前は『オシムの言葉』。交互でもないか。友野典男『行動経済学』は、竹内薫の前に読んでいたんだけど、どうも進みが悪くなって止まってしまった。
ちなみに今読んでるのはブルボン小林『ぐっとくる題名』。(ふつうにおもしろいです)
今回同時に届いておそらく次に読むのが、ジェシー・S・ニーレンバーグ『「話し方」の心理学(Getting Through To People)』。

読みかけの本は数知れず。
読みたい気持ちはあるんだが、読むところに気持ちを持っていくまでの勢いが必要なやつとか(スティーブン・コヴィー『第8の習慣』とか)、まとまった時間があるとき読みたいやつとか(加藤廣『信長の棺』とか)、優先順位が低いやつとか(たくさんある)。

数日前に、平日の夜なのについ本棚の整理に手が伸びてしまった。
本棚の奥行きがありすぎて横幅は本の冊数に対して足りないので、前列・後列二重にして並べているのだけど、これをああでもないこうでもないとシャッフル。
たいしたことではないんだけど、「いつも取り出すわけではないけどよく目に入る手近な場所に置いておきたいコーナー」があって、座右のビジネス書の数々やぐっときた本が並べてあるのだけども、ここから『船長になるには』をどうも外すことができない。いや、船長になりたかったことは特に無いですしこの本買ったのはついここ数年の話です。

人に貸していた『12 Choices』が最近返ってきました。
やっぱりいいわこの本は。
パラパラめくって音読してみただけで最近心に生じていたあれこれをズバッと切ってくれる。素晴らしい。

最近は自分の中の会計ブームが再燃して、電車の中ではANJOの『英文簿記入門』を読んでます。これ判りやすい本だなあ。感動。

Start with small wins

なんと、蜷川実花さんって同じ学年だ。映画『さくらん』、公開が待ち遠しい。

それはさておき

仕事をする上での個人的なテーマとして「情報を共有する」ことを旨としている。
業務に必要な知識や関連情報などがせっかく手に入ったら、自分ひとりでためておくのではなく、知って役立つかもしれない人にはとりあえず共有して、共有して、共有しまくる。

今の職場は情報を共有する習慣が無く、放っておくと上からも横からもほとんど情報が入ってこない。上司の仕事の最低ラインなんて上から取ってきた情報を下へ流すことだろうと思うのだけど、それも非常に限定的。
そんな環境へ新しくぽんと入ったものだから、ともかく自分が動いて、自分で積極的に人との関係を構築して、自分から情報を取りにいくしかない。

で、せっかく取ってきて手に入った情報は、そこで止めちゃうと結局それまでの状態と変わんないから、関連しそうな人にFYIでどんどん送る。

そうすると、「なんで後から来たお前がそんな情報持ってんだ」「うちを通さずに勝手にコンタクトを取られちゃ困る」などといった、さすがに直接そうは言わないけど限りなくそれに近い表現でネガティブなリアクションをする人たちも、当然いる。

でもそれを別に意に介さず、ひたすら情報発信しまくってると、あちらやこちらに共鳴してくれる人たちが現れてくる。
私に役立つかもしれない情報を、ご参考にと送ってくれるようになった人がいる。
当然あっていいけど今まで無かった業務報告なんかも、目に見えて頻度が上がってきているチームがある。

うれしい。成功体験。

中には、情報をもらうことは喜んでもfavorをぜんぜん返さないニブい人なども当然いるのだけど、他で成功が出ているのだから止める理由にもならない。少なくとも、今のところ。
周りの反応の種類のパーセンテージによるかな。(相手の重要度による加重平均加味して)
このパーセンテージが逆転しちゃうと、おそらく転職を考えたりする理由のひとつになったりするんだろう。
これまでのところは、trajectoryからいって、いい感じ。

You win some, you lose some

きのうはこまごまとした人の心のさざなみになんとなくへこむ日だったけど、今日は人との関係に於いてsmall winがひとつふたつあって、良い日だった。

仕事が出来る人も出来ない人も意外にささいなことでネガティブな気持ちを持ったり、そこで生じたネガティブな気持ちを周りにいる人間に対して発散してバランスを取ろうとしたりする。そんなときはおそらく他のところで抑圧されたり自分のプライドを損なう扱いを受けていると感じたりしているのが遠因な場合がままあるのだろう。

だから発散されてしまったときはそんな可能性も頭の片隅に浮かべつつ、なるべく優しく接するようにしている。
その親切を親切で返されるとは限らないが、まあそれは世の中の出来た人間と出来てない人間の構成比で言ったら出来た人間のほうが圧倒的に少ないであろうことを思えば、等価の見返りが無いことも当然よくある話だろう。

そんなときに思いもかけずポジティブなリアクションをleast expectedな人からもらったりすると、心の中でちょっと小躍りする感じにうれしいのもまた、小さな人間として普通の話であろう。
だからこまかいケアとかフォローがcountするわけなのです。

リーダーシップ

『外資系トップの仕事力』を読了。
広告でタイトルを見かけたときは全然惹かれなかったのだけど、中身の抜粋か引用か何かを見たら俄然読む気になって、アマゾンから届いて一気に読んだ。
やはり敷かれたレールでは辿れなかった道に進んだ人たちなだけに、自分の努力で道を開かなかった人はいない。
取り上げられているのがやたらとMBAの人ばかりで経歴にクラクラするけれども、言っていることはおそろしく基本的で、多くの部分で共通している。
いいリーダー、すごいリーダーになる人たちを見ると、どういう育ち方(=経緯)をするとこうなるんだろう、といつも思ってしまう私としては、すごい人たちが何を考えて成長してきて振り返って何が大切だったと思っているのかを垣間見られる本として、とても面白かった。
つい最近、会社でリーダーシップ研修を受けさせてもらったばかりでもあり、なんだかタイムリー。たまたま研修の中日とかにアマゾンから届いたから、そこから読み始めたんだよね。
その研修とこの本で、「自分とリーダーシップ」というテーマについて、ひとつ考えが深化した。
これまでは享受する側からの目線でリーダーシップについて考えることが多かったけど、リーダーシップを提供する側の意識を持つ脳の割合のパーセンテージがぐっと上がったと思う。
最近、実務の中で、(職位などを伴う「ハードなリーダーシップ」に対し、立場が明確に上でなくて例えば横だったとしても人に影響を及ぼすことができるという意味での)「ソフトなリーダーシップ」について考えたり試行錯誤してみたりすることが多くなっていたので、なおさらタイミングが良かった。

詳しく述べたいけど眠すぎるのでまた。
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現在の座右の銘
It's not about winning the moment.  It's about winning the day.

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