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舞台『プライド』①

舞台『プライド』を観てきました。
原作は一条ゆかりのコミック12巻に及ぶ大河ドラマ、これを役者4人で2時間45分の舞台に仕上げています。
今回、くじびきにもじゃんけんにもまず運の無い私が、なぜか『プライドサポーターズクラブ』というのに当選し、開幕前の楽曲披露やクリエでのゲネプロを観にいく機会に恵まれました。というのは、ちょっとツイートはしてたんですが、やっぱり舞台の批評は本番を観てからでないと!と思い、ブログへの感想アップは控えておりました。

でっ、感想です。

まず脚本、よくぞまとめた!最後はちょっと押し込んだけど、あのドラマをよくぞこの時間内に収めて再構成してました。4人以外の登場人物のさばき方も潔かった。(「あっ、お父さん死んじゃってんだ!」「あっ、こっちのお父さんも死んじゃったし!」「あぁっ、菜都子さんがただの『知り合い』に(涙)…」とか 笑)

そして歌!これは脚本と絡んでくるのだけど、今回の舞台はミュージカルではなくて、あくまで位置づけは「ストレートプレイ」。ストーリーの中で登場人物が歌うときにだけ歌が登場する。しかもムチャクチャ登場する。すごく意味を持って登場する。という、歌の扱いと位置づけが、ものすごく上手かった。
私が感心した選曲は、楽曲披露でほっほーうと思ったんだけど、ふたりが初めて声を重ねる曲となる『The Wind Beneath My Wings』。あなたは私の翼を運ぶ風、あなたがいるから私は空高く飛べる…という曲です。ふたりが一緒に歌う楽しみに目覚める曲として、すごくふさわしい。かつ、楽曲披露のときは、ふたりとも仲良さげに楽しく歌ってたんだけど、ゲネで演技がついたときがまた良かった!銀座のクラブで急遽デュエットすることになった場面で、ふたりとも最初はお互い横目でにらみながら、相手よりも一歩前に出ながら(笑)、自分のフレーズを歌ってるんだけど、初めてハモるサビのフレーズを歌って、ふたりが あれっ、という顔になって、目線を合わせるのです。で、そのあと歌が進むにつれて、にらみあうのを忘れて、歌に没頭して、気持ちよく歌っていくふたり。と、いう心の移り変わりが、一曲の中で見事に演じられていて、これは良かった。(ゲネが。今日の舞台では、ちょっと曲の最後のほうでまたにらんだりしていて、ちょっとブレていた)

あと、BGMにもシオとモエのそれぞれテーマ曲があって、ふたりのうちひとりだけ出てくる場面の導入とかハケるときとかに、シオのときは「歌に生き恋に生き」、モエのときは「私の名前はミミ」のインストが流れるのです。ふたりとも原作のコンクールで1曲目に歌った曲、だよね。これもちょっと良かった。

そういうところにも出てるけど、きっと演出が細やかだったんだろうなあと思う。ゲネのときに、んっ?て思ったところが、今日観たら解消されてたもんなぁ。それは冒頭のコンクールで、モエに揺さぶりをかけられた直後に舞台に立ったシオが歌えなくなる場面なんだけど、ゲネのときはふつうに「1番」を歌って、「2番」が突然歌えなくなる、なにそれ?て感じだったんだけど、今日は「2番」を歌いながらだんだん声が出なくなる感じに変わっていた。とか、蘭丸がニューヨークに行く話をシオが知ってたのかよ、と詰め寄る場面で、導線が大道具にひっかかってたのとか解消してた(笑)。それはふつうか…。

それから、役者。
これは、ツイートもちょろちょろしてましたが、思った正直を書きます。
というか、そもそも思っていたことから書くと、キャストを知ったそのときから、「笹本玲奈、大丈夫か?」と懸念してました。新妻さんは、キャンディードでクネゴンデもやっているし、声楽的な面でも不安は感じなかった。けど、笹本さんは、ミュージカルの歌唱ですら、うーむ?って私は思っていたし、ビジュアルもどう見ても新妻さんのほうがキレイだし(これは個人的な見方があるでしょうけれども…)、笹本さんが『声楽の基本がしっかりできていて足りないものは表現力だけ、品性と美貌を兼ね備えたゴージャスな女性で、モエが妬んでも妬みきれない存在』というシオを演るのが、あまりにチャンレンジなんじゃないかと。
でっ、結論的には…
ビジュアル面は、ゲネで見たときに、あ、解消されてる、と思った。やはり本番メイクをナメてはいけない。ちゃんとキレイになってました。
あと、背が高くて姿勢がいいのと、動作をきちんとしてることで、お嬢様らしさは出ていた。
彼女の課題は、台詞で芝居をすることがうまくないのと、歌の基礎ができていないところ。
冒頭のCasta Divaからして…普通の音域ですらスカスカに息漏れしていて支えが足りない声、高音は言うに及ばず…支えがないから声も伸びないし、息が短いからすぐブレス取るし…。基礎はしっかりしてるはずのシオに、これでは全然説得力が出ない。表現力が足りないところは合っていたかな…。
後半、歌がうまくなったはずの場面でWhite Christmasを歌いますが、うーん…ぜんぜんうまくなっていない…。これも、ゲネのときより本番ではがんがんにエフェクト利かせて、「うまくなった感」が演出されていましたが…。
ビジュアルはどうにかできても、歌に説得力が無いのは、シオ役者として致命的だよな~。と思いました。

がしかし、これがコーラスの面白いところで、そんな彼女も新妻さんと声を合わせると、とてもきれいに重なるのですね。
ふたりで歌う曲は、どれもとても良かったよ。

新妻さんは、冒頭のマクベス夫人から素晴らしくて声楽を勉強しているという役にまったく違和感なかったし、クラブでの『島唄』も、原作では私は「女性がクラブで島唄うたってお客さんが感動するってどんな感じだろう??」とピンとこなかったんだけど、新妻さんの歌を聴いて「こういうことかー!!」って感動したし、オリジナル曲も見事に歌いこなして、素晴らしかった。台詞の演技、歌なしの芝居からして、すごくうまい人なのね。この人は。凄い才能だ。

男性陣もきっちり仕事してて、良かった。
神野の鈴木さんは、モデル出身だそうだが、台詞まわしがとても上手。これも細やかな演出のお陰なのか、彼の力なのかわかりませんが、台詞の「型」をよく知ってる、というのかなー。良かったよ。
蘭丸の佐々木さんは、表情の演技や、彼のディーヴァに出会った嬉しさ、シオへの恋心、ストレートに表現していて、魅力的だった。

笹本さんと新妻さんが今回の芝居で初めて共演したというのが話題になってるし、本人たちもやたらとそれについて喜んでいるけど、笹本さんはきっと今回新妻さんと同じ舞台に立ったことで、すごく自分の実力にヘコんだと思うし、もしヘコんでないならミュージカル役者として今後伸びていかないと思う。実力不相応な大舞台をいっぱい与えてもらっている彼女ですが、これを機に基本を猛勉強しなおして、本当の実力を身につけていただきたいものです。
その上で、この二人で再演が観れたら、それはきっと最高ですね。
まずは来週もう一回行くので、今回を頑張って。

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舞台『プライド』


観てきた!
感想はのちほど。

写真は日比谷駅構内。
新国の椿姫のポスターに「オペラ初心者にもお薦め」とか書いてあるのが面白い。抱き合わせ商法?



ネイル

先週末に行きそびれたので、やっとネイルを更新!






ほんとはもっと赤x緑でクリスマスな感じにしようと思って行って、
お店に着いてサンプル見てたら赤メインがいいなぁと思って、
選んだのは写真のデザインでした。ピンクでパンサー。
ぜんぜん赤くねえ!

でもなんか、ネイルなのにファーっぽくて、ちがう感じにchristmasyじゃない?

私のことだから、そのまま正月越えるだろうし。
年始も対応可能な色柄で。


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It's not about winning the moment.  It's about winning the day.

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